PACS昔話
iMac27インチが来てもうすっかりなじんでしまった。
まぁ巨大であるがそれほど首が疲れるわけではない。巨大と言えば思い出すのは、昔(90年代後半)PACSで試験的に使ったSHDなるしろも。super high definitionだったっけ。当時はdefinitionという使い方一般的でなかったのでSuper High resolution Displayだったかもしれない。28インチ正方表示。2048x2048のCRTである。当時はWSでも21インチくらす、1280x1024なんてもので、SunのWSで6面モニタとかWindowsNTでデュアルモニタとかでPACS端末をいろいろ試していた。お値段を別にすればこのSHD、なかなかの代物で解像度はイマイチのものの胸部X線画像を大きく表示でき、観察距離からみてもなかなかよろしい、という感じだった。ただお値段が1000万円級で、こんなものとても大量導入できない。また重量も80kg-100kgぐらいあったと思う。当時は自分の体重も軽かったのでその重さは衝撃的で、設置は小さなデスクを二つ併せて(要するに8本脚)設置台にしていた。
SHDなんて名前は今からみるとお笑いぐさに近い。当時は液晶パネル黎明期でノートパソコンはすでにTFTカラーが登場していたが、輝度・分解能ともにまだまだと言う時代だった。今の職場のPACSの高分解能モニタは23インチ9Mである。iMac27インチは2560x1440である。お値段に関してはもう笑うしかない。それでもPACSでの画像診断が可能であると確信できた初めてのディスプレイだったので印象に残っている。